近畿大学×amitenでイノベーションを起こす『Amikinプロジェクト』

近畿大学×amitenでイノベーションを起こす『Amikinプロジェクト』
amiten では、企業の中で新規事業を創造していけるイントラプレナー人財の志とスキルを育成していくことを目指しています。
そのための新しい取り組みとして、近畿大学とタッグを組み、社会人と学生がコラボレーションし、社会課題を解決するイノベーションを創出することを目指した『Amikinプロジェクト』を企画しました。

『Amikinプロジェクト』について

『Amikinプロジェクト』は、近畿大学・廣田章光先生のご協力のもと、近大廣田ゼミ生、トッパン若手社員とで、2017年8月~10月、全4回で活動しました。
このプロジェクトでは、「有馬山椒」のブランディングと「旧有馬山荘」への集客をテーマに、「デザインシンキング」を用いてワークを行いました。

※デザインシンキングとは
デザインシンキングとは、スタンフォード大学、デザインコンサルタント会社のIDEOが連携して開発した思考プログラムです。
特定のユーザーを発見・観察し、その人を満足させるためのコンセプトを生み出し、プロトタイプの作成などで可視化をしながら、試行錯誤のサイクルを繰り返し、ブラッシュアップして製品やサービスを創造するプロセスです。
ゼロからイチを生み出す上で有効なプログラムで、世界各国で多くのスタートアップ企業が活用しています。



プロジェクトの内容
有馬温泉に関するブランディングがテーマということで、事前に現地に出向いてアイデアソンイベントに参加し、そこでの学びや課題をもとにワークを行い、チームでのアイデアプレゼンテーションを実施。
(アイデアソン=アイディエーション+マラソンの造語)

<Day0 アイデアソンイベント「温カソン」>
有馬観光協会主催のアイデアソンイベントに参加し、一日でフィールドワークから課題を見つけ、プロトタイプ作成とプレゼンテーションまでを行いました。

<Day1>
廣田先生よりデザインシンキングについての説明をしていただき、「温カソン」の振り返りや、各々が取り組んだテーマや調査内容を共有しました。

<Day2>
チームビルディングをし、学生×社員で5チーム作りました。それぞれのチームで、ターゲット(ペルソナ)を設定し、その人が何を求めているか、どのように解決していくかの方向性や、次回までに調査するべき内容を検討しました。

<Day3>
各自で調査した情報を持ち寄り、ペルソナ設定からストーリーボード作成までの一通りのサイクルを回し、アイデアをより具体的にブラッシュアップしました。
最後に各チーム3分ピッチと質疑応答を行い、フィードバックから得た課題点や、新たに必要な情報などを整理しました。

<Day4 最終プレゼンテーション>
近大アカデミックシアター内で、自由観覧でプレゼンテーション・質疑応答を行いました。
各チーム、短期間ながらもしっかりとアイデアを形にしていました。
「有馬温泉関連のブランディング」という大きなテーマからまったく別のアイデアが生まれ、とても良いプレゼンテーションを聞くことができました。



最終プレゼンテーション内容
有馬山椒のマーケティングをテーマにしたチームからは、有馬山椒と紅茶を掛け合わせた「山椒紅茶」や、山椒のアロマオイルを使ったヘッドスパやロウリュなどのサービスが提案されました。

旧有馬山椒の活用をテーマにしたチームからは、ツリーハウスや足湯バーの提供や、遠距離恋愛中のカップルをターゲットにしたプレミアムな宿泊サービスなどのアイデアが出ました。

全体的に、SNSやハッシュタグ等を活用した若者向けのプロモーション方法が多く見られました。
世間の流行に感度の高い学生の柔軟な発想と、社員が培ってきたソリューション提案やコスト設計等での経験が掛け合わされたユニークなアイデアが生まれました。



廣田先生の声(AmikinPJを通してのコメント)

今回の活動の特色は、2段階のステージによって企画を立案したことにあると思います。
8月末に有馬温泉で約50名の社会人、学生が参加したアイデアソンを実施し、その中から有馬温泉観光協会の方々によって選定された「有馬山椒風呂」、「カップル向けツリーハウスバー」のふたつの企画をもとに、9月より学生とトッパン社員の皆さんで事業化に向けてブラッシュアップする活動を行いました。

学生は社会人の企画力、考察力、表現力の水準の高さを共働によって学ぶことができました。特に4回生学生は、4月からの企業勤務に向けて社会の体験的に要求水準を知る良い機会となったのではないでしょうか。
また、トッパン社員の方々は、学生の行動力、情報収集力に触れる機会となったと思います。

今後は、プロトタイプの作成や検証の段階まで進めることができると、社会人、学生の両者の良さがさらに引き出せ、より良い成果につながると考えられます。

お忙しい中、本件にご協力を頂いた、トッパン社員の皆さん、有馬温泉観光協会の皆さんにこの場をお借りしてお礼申し上げます。



有馬観光協会へのプレゼンテーション

最終プレゼンでのフィードバックを受け、廣田ゼミ生の皆さんがさらにブラッシュアップした成果を、11月下旬に有馬観光協会の方々へ提案に行きました。

それぞれのアイデアがより具体的な内容となっており、プロトタイプを作成してきたチームもあって、よりイメージしやすい形となっていました。

有馬の方々からは、山椒オイルの抽出や香りの維持についての現実的なご意見や、費用感のアドバイスなど、たくさんのフィードバックをいただきました。
同時に、若者ならではの柔軟で斬新な発想には大変感心されていました。

今後も引き続き近大さん、有馬温泉さんとamiten事務局で連携をし、これらのアイデアの実現に向けて取り組んでいきます。



hirota近畿大学 経営学部商学科
廣田 章光教授

株式会社アシックス入社後、スポーツ工学研究所、スポーツ・健康分野における新規事業開発、経営企画室を経て、アパレル事業部のマーケティング部門設立責任者およびその運営を担当。2008年から現職。
専門は、マーケティング戦略論、イノベーション論、デザイン・シンキング。
価値創造型イノベーションをユーザー参照型、共創、リード・ユーザーの切り口で研究。マーケティング3.0をベースにソーシャルビジネスおよび社会デザインの研究にも発展させている。