羽曳野市様と実施した「総合戦略推進プロジェクト」

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羽曳野市では、地域資源と人・地域・企業・大学などを調和させながら定住促進、交流人口の拡大を図るために、必要なプレーヤーが参画し、凸版印刷はターゲットへの意向調査や庁内の内部調査をはじめ、移住定住促進のためのガイドブック制作、 WEBサイト構築、PR動画の企画制作、さらに、農業での移住定住促進も視野に6次産業化推進も実施しました。
プロジェクトを束ねる市長公室政策推進課の菅原清貴さんに、羽曳野市の魅力や凸版印刷との協業についてお話を伺いました。
市民や近隣企業を巻き込みながら、羽曳野市に秘められた魅力を新発見

―羽曳野市の魅力はどのようなところにありますか?
(菅原氏)大阪市内から車や電車で20分から30分の距離でありながら、自然環境が整った「はびきの」には、まずは1600年以上も守り続けられてきた「古市古墳群」があります。また、1400年も歩き続けられている「竹内街道」をはじめ、「東高野街道」や「長尾街道」といった歴史的な街道も多く残っています。
こんなん言いながら子どもの頃はどこにでも古墳があるもんやと思ってましたけど!!
ほかには「ぶどう」や「いちじく」、「うすいえんどう」が栽培され、「ワイン」も古くからつくられてきました。さいぼしと呼ばれている「馬肉の燻製」に代表される食肉加工品も有名です。かすうどんに入っている美味しい「油かす」もあるんですよ。それから今年で10周年を迎えた道の駅「しらとりの郷・羽曳野」には、年間100万人以上が新鮮な野菜や果物、お土産などを買いに訪れていただいています。今年からはあらたなスポットとして、あじさいのライトアップも始まりました。
魅力はたくさんありますが、トッパンさんと取り組むなかで新たに発見したことも少なくありません。例えば、ロケ中に市民の方が「いつできるん?」と声をかけてくれるんです。この時にトッパンさんから「地域のみなさんがすごく親切ですね。」と言っていただきました。そのときに元からある“優しさ”を感じ、自分の中の普通のことが時にはすごいことであると改めて実感しました。これまでこの土地を守り築いてきた人と風土こそが魅力の源泉だと感じています。これはどこの地域にでも言えることだと思います。

―「総合戦略推進プロジェクト」の使命を教えてください。

(菅原氏)もっと市を、みんなが誇らしく生活できる”ええとこ”にかえていかなければなりません。「第6次羽曳野市総合基本計画」及び「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を踏まえて今回、担当課がバラバラに実施していたPR素材をひとつに束ね、ウェブサイトや動画、パンフレットに連動した形で魅力的に発信できるように取り組みました。
現在羽曳野市では「百舌鳥・古市古墳群」を後世に引き継いでいくために世界文化遺産登録を目指しています。この7月には国内推薦が決定し、今後2019年の登録に向けて課題整理を行っていきながら、みなさんとともに実現できるよう取り組んでいく必要があります。また、日本遺産にその歴史的ストーリーが認定された「竹内街道」や、「ぶどう」、「いちじく」、「うすいえんどう」を街の魅力として実際に作られている方も含めどう伝えていけるのか模索中です。本社のある梅酒で有名やチョーヤさんや、3社のワイナリーなどに代表される特産品を作られている企業さんなど、まちの中で“ええもん”や“ええこと”を生み出している企業さんとタイアップしながら新たな魅力をつくっていきたいですね。目標は一貫していて、「住んでみたい、ずっと住み続けたい」と感じてもらえるまちになることです。

―プロジェクトを推進するうえで、どのような課題がありますか。

(菅原氏)国全体の人口減少が今後進む中で、住民をとどめながら、新しく来てもらうことが大前提です。しかし、ベッドタウンの静かな環境を好んで住まわれている方が、観光などによる魅力の創出でにぎわうのを良しとするか。そこが大きな課題です。守るべきは守りながら新たな魅力をPRするという相反する課題に対し、自然とわかりやすく伝えていく必要があります。このような取り組みを、トッパンさんには企業としてポジティブに受けとめながらやっていただけているのでありがたいですね。
プロジェクトも一年限りではなくて、中長期的なビジョンに基づき、住民や企業を巻き込みながら進めていくことが重要です。引き続き、トッパンさんの総合力に期待しています。

羽曳野移住定住サイト

移住定住促進ガイドブック
guidebook
PR動画

TOPPANとの関わりについて
―弊社を選定された理由はどこにあったのでしょうか?

(菅原氏)当初、トッパンさんは印刷会社という認識でした。2年ほど前、『あしたになれば。』という映画でロケ地を提供したんです。その際に年賀はがきを制作してもらいました。今回、4つの事業からなるプロジェクトを束ねていくうえで、戦略書をつくって終わりではなくて、幅広い業務をカバーできる企業を探していたんです。トッパンさんと話をするうちに総合的に支援してもらえることが分かりました。プロポーザルでの提案内容には我々にない視点があり、プレゼンテーター (提案者側)が涙を流す場面もあったんです。そこにいた15名中、半数以上が泣いていましたね(笑)。このプレゼンテーションが決め手になったかはわかりませんが、タッグを組むことになりました。

―実際に弊社と協業してみて、いかがでしたか?

(菅原氏)プロジェクトの自立・自走を継続して可能にするためには、Win-Winの関係が求められます。トッパンさんには本市と同じ歩調でお付き合いしていただける環境や組織を準備していただけました。いろいろな部署が連携しながらトータルサポートしてもらえる。それをこちらが考えていたよりもさらに大きいスケールで。これは、他の企業にはない確かな長所ではないでしょうか。
amitenの取組みもすばらしいと思っています。今回は、羽曳野市の魅力が詰まったウェブサイトや動画、パンフレットを制作してもらったほか、事業を進めていくうえで様々な観点から具体的な提案を受けました。プロジェクト初年度に、いいスタートダッシュが切れたと考えています。日本遺産や世界文化遺産を含めてどうPRしていけばよいのか、今後の展開についてもしっかりとアドバイスしてもらっていますよ。

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今後の展望
―プロジェクトの今後の展開をお聞かせください。

(菅原氏)プロジェクトを推進していくうえで、DMOを重要視しています。羽曳野市を訪れた方に魅力を伝え、住んでみたいと感じてもらえるような環境を総合的にご案内し、実際に住んでもらえるレベルまで、そういうDMOをみんなで創っていきたいと考えています。このような組織づくりを実現しているところは、官民連携ではまだ多くありません。そこをDMOが担い、様々なことにチャレンジして成果を得たり、失敗したことや課題を次の事業に活かすことが大事になってくるのではないでしょうか。実際にやってみないとわからないことって多いですしね。そういったことをトッパンさんと一緒にできれば心強いですね。

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羽曳野市市長公室政策推進課・菅原清貴さん
201706habikino_009政策推進課という市役所の中でも様々な部門と連携をとり事業を推進する部門に所属し、その立場から部門連係が前提とされる移住定住促進事業などマネージメント。趣味はバスケットボール。仕事が終わってから市内の子供たちのコーチとして活動もしている。
トッパンアイデアセンタークリエイティブ部・前田俊樹さん
maeda
通販カタログや商社カタログの企画制作ディレクションを主に担当。直近では地方創生事業を中心に活動。地方創生の推進はある意味カタログ制作と同じ。カタログ作りというプロジェクト推進業務のノウハウが活かされているという。