amiten発のベンチャー企業「トラベルテックラボ」

「何を提供したいか」が重要であり、起業はそれを実現する手段である

ー事業立ち上げにあたって、どんな経緯や想いがありましたか?

(芝先氏)Re:designでは旅行中の衣類レンタルサービスを企画し、賞をいただきました。そこから事業化に向けて動き出したのですが、事業計画書を立てる上で、当初のアイデアでは早期の事業化が難しい部分もあると感じました。
「おもてなしを再考する」、「より便利な旅を提供する」というチームで取り組んできたコンセプトは継続しつつ、SIMカードを利用したビジネスにしようとメンバーに提案し、現在のサービスの立ち上げに至りました。
起業したいという気持ちではなく、「何を提供したいか」が最も重要であり、起業はそれを実現する手段であると考えているので、その想いを大切にしていました。

ー現在、トッパンとはどのような取り組みを行っているのでしょうか。

(芝先氏)現在はプロジェクトメンバーと、月1回の事業検討会を行っています。
旅行者に対するSIMの販売・提供やアプリ機能の開発といったBtoCの部分をトラベルテックラボが中心に担いつつ、自治体や交通事業者等に活用いただくBtoB展開について、トッパンさんに支援、企画をしてもらっています。
スタートアップは軌道に乗るまでが厳しい道のりなのですが、一緒に歩いてもらえるメンバーがいることで前を向くことができて心強いです。
また、客観的なアドバイスからアイデアが広がる点もたいへんありがたいです。

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ーamitenの活動についてどう思われますか?また、今後期待する点はありますか?

(芝先氏)「Re:design」は、トッパン社員の方とのチームでの取り組みの中でも、わりと自由度が高くて発言もしやすく、面白いプログラムでした。
スタートアップを実現させるには、「こんなことがしたい」「こういうアイデアはどうか」など、積極的に声を上げ、企業の方の意見やノウハウをいただくことも大事なのだと改めて感じました。
トッパンの社員さんも情熱を持って参加してくれているので、そういう方に熱い想いをぶつければ、必ずその気持ちに応えてくれて、一緒に形にしていってくれると思います。
トッパンさんのネットワークで弊社のサービスをより様々な企業にご提案いただけるよう事業を成長させ、スタートアップ企業だけでは動きにくい場面でも、頭に立って引っ張って行っていただければありがたいです。
地方自治体や、小売・流通サービス事業者等で活用いただけるよう企業の開拓も一緒に行っていきたいです。
また、動態分析などに一緒に取り組んでいきたいと思っています。


世界を旅する人が、地元のように快適に過ごせるサービスを作りたい

ー今後のプロダクトの開発計画などを教えてください。

(芝先氏)機能面では、前述のパケットのやり取りの実現や安全安心につながる機能の充実を夏頃までに実現したいと思っています。また、地域の商店街への誘導や、通信環境に課題がある観光スポットへの誘導等を事業者と実証していきたいと思っています。
今の訪日旅行は、有名な観光スポットの「点」とそこの間をつなぐ「線」になっています。「点」と「線」ではなく「面」として地域全体の魅力を伝えることができるように、有名ではないがインバウンドに力を入れているディープな場所にも立ち寄ってもらう手助けができれば、日本の魅力をより深く知ってもらうことにつながると思っています。
現在はインバウンド向けのサービスとして、訪日外国人の方々に日本の魅力を知ってもらいたいという想いで事業を展開していますが、将来的には日本から海外へ旅行するアウトバウンドでも利用してもらえるサービスになればと思っています。
また、日本のみならず世界を旅する人が、地元のように快適に過ごせるサービスを作りたいです。


株式会社トラベルテックラボ 代表取締役社長 兼 CEO 芝先 恵介氏
20170522_0422016年4月、株式会社トラベルテックラボを設立。事業・IoT・ウェブなどのコンサル、専門学校等で経営戦略などの講師を兼務。グロービス経営大学院 経営学修士(MBA)。トラベルテックラボでは、スマートフォンに挿入しデータ通信ができるようになるSIMカードを利用した訪日外国人旅行者向けのインターネット専用モバイル通信サービス「Traveltech SIM」を展開し、開発・拡販に取り組む。